陸上自衛隊出雲駐屯地(出雲市松寄下町)の創立72周年を記念したパレードが11日、出雲市今市町のくにびき中央通りであった。同駐屯地を含む中国地方各部隊の隊員約120人が43台の車両などに分かれて行進した。
音楽隊の演奏に合わせ、16式機動戦闘車や軽装甲機動車、偵察警戒車などがゆっくりと進んだ。上空にはヘリコプターが飛んだ。
式典で出雲駐屯地の小松大助司令は、5~6月にオーストラリアであった米豪軍との実動訓練などに参加したことを紹介。災害が多発化激甚化しているとし、「島根県内唯一の陸上自衛隊として、付与されたあらゆる任務を完遂できるように努力する」とあいさつした。
出雲駐屯地は1953年10月に開設。2024年に第13偵察戦闘大隊が発足して500人体制となっている。同駐屯地と出雲地区防衛協力会(会長・飯塚俊之出雲市長)が主催した。
一方、パレード中止などを求めるカードを手に持った約20人が沿道に立った。 (片山皓平)