松江市が整備していた多目的広場「中海スポーツパーク」(松江市上宇部尾町)が29日に供用開始する。人工芝グラウンドを有する同パークは、2019年に整備方針を打ち出したが、予定していた国の交付金が得られず一度、頓挫した経緯がある。市内には人工芝、天然芝のサッカーグラウンドが少ない課題があり、競技団体はようやくできた活動拠点に期待した。
パークは広さ約2万平方メートルで、人工芝グラウンドのほか、フットサルコート、クラブハウス、防災倉庫、駐車場、ナイター照明、トイレを整備した。
人工芝グラウンド(約9千平方メートル)は、サッカーの一般用1面や少年用2面、ラグビー用1面が確保できる。用途制限はなく、グラウンドゴルフにも使用できる。事業費約10億円のうち、防衛省の防衛施設周辺民生安定施設整備事業補助金5億8千万円を充てた。
パークを巡っては19年、サッカーグラウンドが少ないことを背景に、市が8億円の事業費で整備を計画。ただ、半額を見込んだ国の交付金要件の解釈を誤ったために採択されず、計画を白紙に戻した経緯がある。
市内の天然、人工の芝グラウンドは市営陸上競技場(松江市上乃木10丁目)と補助競技場(同)に1面ずつ。市スポーツ施設課によると21年時点で、民間を含めた芝グラウンドは出雲市(8面)、米子市(5面)と比べても少ない。
計画当時、Jリーグ入りを目指して両グラウンドを使っていた「FC神楽しまね」は解散したが、土日を中心に予約を取るのが難しく、競技関係者は改善を求めていた。島根県サッカー協会の金築弘会長は「大会などで会場確保に苦慮していた。普段使いを含めて助かる」と待ちに待った拠点の誕生に安堵した。
幼児から中学生までが所属する「ヴォラドール」は、松江での活動は高校の土グラウンドで行っており、代表の佐藤友馬さん(44)は「予約の競争が大変。芝グラウンドが増えることはありがたい」と期待を寄せた。
一般利用は12月1日からで、予約は専用のフォームやメールなどで受け付ける。
(藤井俊行)













