島根大の男子バスケットボール部が、23年ぶりに全日本大学選手権(インカレ)に出場する。中国地区予選を突破し、出場40校中4校しかない国立大の一角として全国の強敵に挑む。チーム平均身長は173・7センチで出場校中最も低く、厳しい戦いを強いられそうだが、12月1日に予選リーグ初戦に臨む松浦耀(4年・松江北)らは「地方国立大として爪痕を残す」と闘志を燃やす。

 1970年に初出場し、80年代前半までに3大会連続を含む8度の出場を果たし、一時代を築いた。96年大会の初戦、関東地区の強豪・専大に64-68と肉薄した一戦は今も語り草だ。

 その後、近県でバスケットボール部を強化する大学が増えたことで2002年を最後に全国の舞台から遠ざかり、中国地区予選リーグで2部落ちも経験した。

 転機は全国大会常連の松江東高出身者や、中学高校時代に岡山や山口で県選抜に選ばれた選手が多数入部した22年。この年に同リーグで1部復帰を決めると、23年と24年に4位に入り、出場権が与えられる3位まであと一歩と迫った。

 「この2年、本当に悔しい思いをしてきた」と主将の森本哲太(3年・岩国)。満を持して臨んだ今秋の予選では190センチのセンター土屋勇弥(4年・金光学園)、スモールフォワード間瀬唯人(同・松江東)を中心にしたオフェンスが力を発揮。最終日に広島大を破って6勝1敗で2位に入り、23年ぶり16度目の出場を決めた。

 29日に開幕したインカレは12月14日まで東京などで開かれ、島根大は3校によるリーグ戦で同月1日に北陸大(北信越2位)、2日に大産大(関西5位)と対戦する。いずれも平均身長が10センチ近く上回る難敵に、土屋は「気後れせず戦いたい」と話し、臨機応変なゾーンディフェンスに磨きをかける。

 登録17人のうち13人が山陰両県の高校出身者。部OBの寄付やクラウドファンディングで遠征費を集めてきた。間瀬は「学生同士で意見を出し、チームをつくってきた。島根大もなかなかやるな、という試合を見せたい」と語った。...