自民党総裁選を巡り、多くの派閥が苦悩を深めている。菅義偉首相支持で雪崩を打った前回とは一変。国民の批判を浴びる首相への支持を避けるよう、衆院選に不安を抱える中堅・若手議員が激しく突き上げるからだ。態度決定を急げば派に亀裂が入りかねず、当面、様子見を続けるしかない。首相は2日、立候補の意思を党幹部に伝えた。岸田文雄前政調会長か、それとも―。領袖(りょうしゅう)らは厳しい判断を強いられる。

 「グループとしてまとまることが一番大切だ」。党本部で開いた2日の竹下派...