『機動戦士ガンダム』『海のトリトン』『伝説巨神イデオン』などの名作を生み出してきたアニメーション映画監督の富野由悠季さんが、旭日中綬章の受章決定を受けた取材会で率直な思いを語った。「絵が描けなくてもアニメの仕事はできる」と演出家としての自負を示す一方、制作現場への強い危機感も口にした。戦争がやまず混迷を極める世界を前に「希望のある物語は作れない」と語る84歳は、今も新作に向けて絵コンテを切り続け「作らせてもらえれば、傑作になると思う」と言い切る。(取材・文 共同通信=高坂真喜子)
(1)裏方の顕彰とてもうれしい
▼記者 叙勲の受け止めをお聞かせください。
●富野 僕の作品は、アニメーターや、色をつけたり、トレース線を描いたりしてくれる人、背景を描く美術、撮影と音響制作というスタッフの手仕事のたまもので、僕は基本的に裏方です。今回、その裏方に目をつけてくれている方がいるらしいと想像がつくので、改めて、テレビアニメとアニメ映画の制作スタッフが、クリエーターとして認められ...













