第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞 表彰式
6団体7個人 成長誓う (2016/3/3)
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第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞の表彰を受けた6団体、7個人の選手の皆さん=松江市殿町、山陰中央新報社 |
第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞の表彰式が2日、松江市殿町の山陰中央新報社であり、2015年度の全国規模の大会で優勝、準優勝など、特に優秀な成績を収めた島根県内の中学校、高校の6団体、7個人(8人)に表彰状と盾が贈られた。4年後の東京五輪を含め国内外で活躍が期待される選手たちが、それぞれ成長を誓った。
受賞6団体は、横田高男子ホッケー部、石見智翠館高の男子ラグビー部と女子ラグビー部、立正大淞南高サッカー部、湖南中水泳部女子(石飛咲良、菅田玲亜、藤井愛弓、吉田愛美各選手)と、横田、仁多の中学男子ホッケー島根県選抜。
受賞7個人のうち、高校は、カヌースプリント女子の原綾海選手(出雲農林・3年)、柔道女子63キロ級の佐々木ちえ選手(平田・2年)、重量挙げ男子85キロ級の片寄槙也選手(出雲農林・3年)、バドミントン女子ダブルスの池内萌絵、三島由里両選手(ともに松徳学院・3年)。中学は、レスリング男子53キロ級の中村勇士選手(海士・3年)、陸上男子110メートル障害の遠所勇歩選手(松江四・3年)、柔道男子50キロ級の倉橋恭平選手(同・2年)。
表彰式は、受賞者や指導者が出席し、山陰中央新報社の松尾倫男社長が「力を存分に発揮し、元気、勇気を与えてくれた。東京五輪に出場する志と覚悟を持って研さんしてほしい」と感謝と期待を込めてあいさつ。選考委員長を務めた島根大の久保田康毅名誉教授が「より高い目標を掲げ、世界に羽ばたく大活躍を期待している」と激励した。
受賞者代表でカヌー女子の原選手があいさつ。全国総体、国体で優勝、アジアジュニア選手権で準優勝に輝いた昨年を振り返り「多くの支えがあって力をつけることができた。大学でも活躍が伝えられるよう頑張りたい」と精進を誓った。
受賞者の横顔
第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞
6団体、7個人受賞 (2016/1/20)
島根県内の中高生を対象に2015年の全国規模のスポーツ大会で特に優秀な成績を収めた選手、チームを顕彰する、第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞の選考会が19日、松江市殿町の山陰中央新報社であり、受賞6団体、7個人が決まった。表彰式は3月2日、同社である。
6団体の内訳は高校4、中学校2。このうち、高校ラグビーの石見智翠館男子は今月11日まで東大阪市花園ラグビー場で行われた第95回全国高校大会で過去最高の3位に輝き、同校女子は第4回全国高校選抜女子セブンズ(7人制)大会(4月)で3連覇。
高校ホッケーの横田男子は第46回全国選抜(3月)で初の2連覇。全国総体(8月)は、決勝でシュートアウト(SO)戦の末に惜敗したものの、準優勝に輝いた。
中学競泳の湖南女子は第55回全国中学校水泳競技大会(8月)女子400メートルリレーで県勢54年ぶりの優勝。中学ホッケーで横田、仁多で編成する島根県選抜男子は、第16回全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー選手権(11月)で10年ぶり4度目の頂点に立った。
7個人は高校4、中学校3。高校カヌースプリント女子の原綾海(出雲農林)が全国総体(8月)カヤックシングル500メートル優勝、第70回国体(10月)少年女子2冠。
高校柔道女子63キロ級の佐々木ちえ(平田)はドイツカデ国際(5月)優勝、世界カデ選手権(8月)で準優勝に輝いた。
中学レスリング男子53キロ級の中村勇士(海士)は第41回全国中学生選手権(6月)で、県勢23年ぶり2人目の頂点に立った。
表彰団体、個人は、島根県教育委員会、県体育協会、県高校体育連盟、県中学校体育連盟の推薦を基に、選考委員が全会一致で決めた。
選考者は次の皆さん。
久保田康毅(島根大名誉教授)堀江隆典(県教委保健体育課長)下岡博司(県体協専務理事)森本敏雄(県スポーツ推進委員協議会会長)片寄進(県高体連会長)金築誠二(県中体連理事長)
第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞 受賞者の横顔
第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞は、島根県内の中学生、高校生から、2015年度の全国規模のスポーツ大会で特に優秀な成績を収めた6団体、7個人が選ばれた。団体はラグビー、ホッケー、サッカー、水泳(リレー)、個人はカヌー、柔道、重量挙げ、バドミントン、陸上、レスリングの各競技。受賞団体、個人の功績を紹介する。
横田高校男子ホッケー部
選抜連覇、総体準優勝 3月の第46回全国高校選抜ホッケー大会で2年連続6度目の優勝。粘り強い守備で勝ち上がり前回優勝を分け合った丹生(福井)との決勝はシュートアウト(SO)に持ち込み、単独では5年ぶりの頂点に立った。8月の全国高校総体は決勝でSOの末に惜敗したものの準優勝、10月の和歌山国体3位と安定した力を発揮した。 |
石見智翠館高校男子ラグビー部
花園で山陰勢初の3位 花園ラグビー場(東大阪市)で年末年始に行われた第95回全国高校ラグビー大会で、山陰両県勢初の3位に輝いた。シード9校中「最小」のFW陣のモール攻撃、BKの展開でトライを重ね、3回戦で流通経大柏(千葉)、準々決勝で関西学院(兵庫)を撃破。準決勝は31-46で桐蔭学園(神奈川)に惜敗したが、5トライを奪う粘りを見せた。 |
石見智翠館高校女子ラグビー部
選抜セブンズ3連覇 4月の第4回全国高校選抜女子セブンズラグビー大会3連覇。辰己千亜希主将を中心とした接点の強さと突破力で単独チーム4、合同チーム8の計12チームの頂点に立った。 |
立正大淞南高校サッカー部
総体最高タイ3位 8月の全国高校総体サッカー男子で過去最高と並ぶ3位。守備で粘り強さを発揮し、準々決勝までの4試合中3試合でPK勝ちを収めた。 |
湖南中学校水泳部(女子)
全中400リレー中国新V 8月の全国中学校体育大会(全中)競泳女子400メートルリレーで石飛咲良、菅田玲亜、藤井愛弓、吉田愛美各選手でつないだ湖南が4分0秒47の中学中国新で優勝した。県勢の競泳種目優勝は第1回大会(1961年)以来、54年ぶり。4分1秒55のチームベストをマークし予選トップ通過。決勝でさらに1秒08短縮した。 |
中学校男子ホッケー島根県選抜
都道府県対抗11人制優勝 11月の第16回全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー選手権で10年ぶり4度目の優勝を果たした。8月の第45回全日本中学生選手権(6人制)3位の横田と、仁多の選抜チーム。準々決勝で鳥取を1-0で下し、準決勝の岩手戦は2-2からシュートアウト戦を制した。栃木との決勝は前半4分の先制点を守り切った。 |
出雲農林高校3年 原 綾海選手(カヌー)
総体・日本JrV、国体2冠 カヌースプリント・カヤックシングル女子500メートルで8月の全国高校総体、日本ジュニア選手権で優勝。10月の和歌山国体は200メートルと合わせ2冠を獲得した。 |
平田高校2年 佐々木ちえ選手(柔道)
独カデV、世界カデ2位 柔道女子63キロ級で15~17歳(カデ)の日本代表入り。初の国際大会だった5月のドイツカデ国際は優勝、8月の世界カデ選手権は準優勝に輝いた。 |
出雲農林高校3年 片寄 槙也選手(重量挙げ)
ジャーク選抜2位 3月の全国高校重量挙げ選抜大会男子85キロ級で、ジャーク2位、トータル3位で表彰台に上がった。スナッチ(4位)を含め全6本の試技でミス1本に抑えた安定感が光った。 |
松徳学院高校3年 池内萌絵選手、三島由里選手
(バドミントン)
島根勢初の選抜3位 3月の第43回全国高校選抜バドミントン大会女子ダブルスで島根県勢初の3位入賞を果たした。先行されても食らい付き、勝機をつかんだ。初戦の2回戦、準々決勝で、第1セットを落としながら逆転勝ち。ストレートで敗れた準決勝も粘り強く戦った。 |
海士中学校3年 中村 勇士選手(レスリング)
全国中学島根勢23年ぶりに頂点 6月、レスリングの第41回全国中学生選手権男子53キロ級で県勢男子として1992年以来、23年ぶり2人目の優勝を果たした。決勝で第1シードの静岡県の選手を2-1の僅差で下すなど6試合中4試合で判定勝ち。日ごろ隠岐島前高校で高校生と磨いた得意のタックルで攻め続け、出場84人の頂点に立った。 |
松江第四中学校3年 遠所 勇歩選手(陸上競技)
ジュニア五輪2位 10月、陸上の第46回ジュニアオリンピック男子A(中学3年)110メートル障害で14秒96の2位。前年の6位から飛躍した。ハードルが低い「中学規格」の大会では6月の通信陸上で全国標準記録突破、中学山陰新の14秒21。8月の全国中学校体育大会(全中)は14秒30で銅メダルに輝いた。 |
松江第四中学校2年 倉橋 恭平選手(柔道)
全中50キロ級準優勝 8月の全国中学校体育大会(全中)柔道男子個人50キロ級で準優勝に輝いた。「自分から攻める」柔道でしぶとく勝ち上がった。初戦の2回戦は相手の背負い投げを返して逆転の技あり。3回戦は延長で、相手を指導の差で振り切った。準々決勝、準決勝でも優勢勝ちを収めた。 |
第27回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞 選考委員(順不同)
島根大学名誉教授 | 久保田康毅氏 |
島根県教育庁保健体育課長 | 堀江 隆典氏 |
島根県体育協会専務理事 | 下岡 博司氏 |
島根県スポーツ推進委員協議会会長 | 森本 敏雄氏 |
島根県高等学校体育連盟会長 | 片寄 進氏 |
島根県中学校体育連盟会長 | 野津 一雄氏 |