第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞 表彰式
6団体8個人 飛躍誓う (2018/2/20)
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第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞の表彰を受けた中学、高校6団体、8個人の選手、関係者の皆さん=松江市殿町、山陰中央新報社 |
第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞の表彰式が19日、松江市殿町の山陰中央新報社であり、2017年度の全国規模の大会で優勝するなど、特に優秀な成績を収めた島根県内の中学、高校の6団体、8個人に表彰状と記念盾などが贈られた。次代を担う選手たちは一層の飛躍を誓った。
表彰式は国体や全国高校総体、全国中学校体育大会などで活躍した選手ら約30人が出席。同社の松尾倫男社長が、韓国で開かれている平昌(ピョンチャン)五輪での日本勢の健闘を踏まえ「皆さんは世界に羽ばたく力を持っている」と激励した。選考委員長の久保田康毅島根大名誉教授も「さらに高い目標、夢を持ち、積極的に挑戦してほしい」と呼び掛けた。
全国高校総体準優勝(カヌースプリント男子カナディアンペア200メートル)の中尾一稀選手(出雲農林高校3年)が「全国、世界で活躍できるように頑張る」と受賞者を代表してあいさつした。
同賞は、県教育委員会、県体育協会、県高校体育連盟、県中学校体育連盟の推薦を受け、それぞれ全会一致で選ばれた。
受賞者の横顔
第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞
6団体、8個人 (2018/1/16)
島根県内の中高生を対象に2017年の全国規模のスポーツ大会で特に優秀な成績を収めた団体、個人を顕彰する第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞の選考会が15日、松江市殿町の山陰中央新報社であり、6団体、8個人(うちペア1組)の受賞が決まった。表彰式は2月19日にある。
6団体の内訳は高校4、中学2。高校は、10月の愛媛国体で活躍したホッケー少年男女の横田高、ソフトテニス少年男子の県選抜チームなど。ホッケーの横田高男子は2チームの同点優勝で8年ぶり5度目の頂点。松江工高、出雲北陵高で編成したソフトテニスの県選抜男子は県勢過去最高の準優勝に輝いた。
中学は、11月の全日本都道府県対抗11人制ホッケー選手権男子で2年ぶり5度目の優勝を果たした仁多中、横田中の県選抜チームなどが選ばれた。
8個人は高校5、中学3。高校で柔道男子の松村颯祐(開星)は3月の全日本高校選手権無差別級で優勝。ボクシング女子の岩田吏加(出雲北陵)は12月の全日本女子選手権少年ライトフライ級で県勢初優勝を果たした。
受賞団体、個人は島根県教育委員会、県体育協会、県高校体育連盟、県中学校体育連盟から推薦を受けて選考委員6人で協議し、全会一致で決まった。(藤井俊行)
選考委員は次の皆さん。
久保田康毅(島根大名誉教授)佐藤正範(県教委保健体育課長)下岡博司(県体協専務理事)森本敏雄(県スポーツ推進委員協議会会長)高橋泰幸(県高体連会長)岩田靖(県中体連会長)
第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞 受賞者の横顔
第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞は2017年度の全国規模の大会で特に優秀な成績を収めた島根県内の中学、高校の6団体、8個人が選ばれた。受賞の内訳は団体が中学2、高校4、個人は中学3、高校5。「お家芸」のホッケー、なぎなたで、中学、高校そろって全国トップクラスの実力を発揮。高校のソフトテニス男子団体、ボクシング女子では県勢過去最高成績を収めた。
横田高校男子ホッケー部
攻め抜き8年ぶり栄 ホッケー愛媛国体少年男子(10月)で岩手選抜と3-3の同点優勝。後半2度のリードを追い付かれ、単独優勝は逃したものの、8年ぶり5度目の栄冠を手にした。細かくパスをつなぐ攻撃的なホッケーで、初戦の埼玉との準々決勝、岐阜との準決勝ともに3ゴール。決勝でも最後まで攻め続け、持ち味を発揮した。 |
横田高校女子ホッケー部
県勢7年ぶり決勝進出 ホッケーの愛媛国体少年女子(10月)で準優勝。高い技術を生かした攻撃力で勝ち上がり、準決勝は全国選抜大会準優勝の栃木・今市高に5-1で快勝し、2010年以来7年ぶりに決勝へと駒を進めた。7連覇中の岐阜各務野高と対戦した決勝も、敗れはしたが、0-5から連続3ゴールで追い上げ、実力を示した。 |
高校男子ソフトテニス島根選抜
国体県勢過去最高2位 ソフトテニスの愛媛国体少年男子(10月)で島根選抜が、決勝で奈良に敗れたものの準優勝に輝いた。メンバーは松江工高の河上海貴、水津涼平、安部冴太、真玉大輔、出雲北陵高の吉川直人。準決勝で全国総体優勝の山形・羽黒高に2-1で競り勝ち、前年の4位も、県勢過去最高の島根国体(1982年)の3位も超えた |
出雲工高男子弓道部
躍進光るチームワーク 弓道の第36回全国高校選抜大会(12月)男子団体で出雲工(福島結人、坂本竜哉、中田敬吾、諸角真輝)が準優勝。3人立ちの12射で決勝トーナメント準々決勝では全国総体覇者の祐誠(福岡)を10-6で下した。決勝は京都外大西に5-10で敗れ、第25回大会以来の優勝は逃したが、ミスが出ても声を掛け合うチームワークが光った。 |
中学男子ホッケー島根選抜
2年ぶり5度目の優勝 ホッケーの第18回全日本中学生都道府県対抗11人制選手権(11月)で、仁多中9人、横田中6人の島根選抜が2年ぶり5度目の優勝に輝いた。準決勝まで3試合連続無失点の堅守で、3年連続の決勝進出。滋賀との決勝は1-1の後半15分、ペナルティーコーナーから藤原光輝(仁多)が決勝ゴールを決め、22校の頂点に立った。 |
中学なぎなた県連盟チーム
「お家芸」に新たな歴史 なぎなたの第25回全国中学生大会(7月)の女子個人試合で森本あか音(出雲北陵)が島根県勢として初優勝、団体試合で森本、片岡まりも(同)橋垣苺佳(斐川西)の県連盟チームが県勢過去最高の準優勝。中学生3人が「お家芸」の新たな歴史を刻んだ。 女子個人・森本あか音(出雲北陵中) 女子個人試合で森本は瞬発力を生かした飛び込み面を武器に初戦の2回戦から6試合を勝ち抜き、出場76人の頂点に立った。出場70チームの団体では片岡、橋垣が粘り強く森本につなぎ、2回戦から5試合を勝ち上がった。決勝は与那原中(沖縄)と1-1で、本数差の僅差だった。 |
高校カヌー・中尾一稀、勇稀(出雲農林)
兄弟ペアで総体準優勝 カヌースプリントの全国高校総体(8月)男子カナディアンペア200メートルに前回優勝の3年中尾一稀と、2年勇稀の兄弟ペアで出場し準優勝。スタートから飛び出し、残り50メートルまで先頭で引っ張る積極性が光った。同総体シングル2冠の一稀とともに勇稀も年代別日本代表に。切磋琢磨(せっさたくま)し、それぞれ持ち前のパワーとセンスが開花した。 |
高校柔道・松村 颯祐(そうすけ)(開星)
山陰勢初 最重量級制覇 柔道の全国高校選手権(3月)男子個人無差別級で頂点に立った。180センチ、140キロの体格から繰り出す巧みな立ち技、寝技で6試合中3試合が一本勝ち。最重量級制覇は山陰両県勢初だった。 |
高校なぎなた・石飛 涼子(出雲北陵)
ジ山陰勢4人目選抜頂点 なぎなたの全国高校選抜大会(3月)女子個人で7試合を勝ち抜き、137人の頂点に立った。スピードを生かした飛び込み面で攻め続け、夏の全国総体2連覇の春山りんか(熊本西)との準々決勝は3-0の判定勝ち。決勝は面の1本勝ちで、出雲北陵勢2年連続、山陰両県勢では男子を含め4人目の選抜優勝を果たした。 |
高校ライフル射撃
山本 麻氷(あさひ)(立正大淞南)
全国選抜で堂々準優勝 ライフル射撃の全国高校選抜大会(3月)女子ビームライフル立射で準優勝した。予選(40発)は413・2点で21人中3位。上位8人の勝ち抜き戦で、7発目以降2発ごとに脱落者が出る決勝でも集中し、最後の2人まで残った。全20発を撃ち切ったのは公式戦で自身初。合計205・1点で、トップと2・7点差だった。 |
高校ボクシング・岩田 吏加(出雲北陵)
全日本女子 県勢初栄光 米子市で行われたボクシングの第16回全日本女子選手権(12月)少年ライトフライ級で島根県勢として初優勝した。準決勝まで3試合は判定勝ち。決勝は前年準優勝の大阪の選手と対戦し、積極的に接近戦を仕掛け、2回1分46秒RSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)。得意の左ストレートでダウンを奪い、勝負を決めた。 |
中学競泳・田中 一颯(いっさ)(大田一)
夏季ジュニア五輪「銀」 水泳の第40回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会(8月25日)男子13~14歳100メートル自由形で53秒29をマークし、銀メダルに輝いた。得意のスタートから3番手でターンすると、力強いキックで食らい付き、4位入賞だった1週間前の全国中学校大会で出した自身の県中学記録(53秒28)に迫った。 |
中学飛び込み・小原 己知(なち)(伯太)
全国大会で飛躍の2位 飛び込みの全国中学校大会(8月)女子高飛び込みで準優勝。国内外のシニア大会でも活躍する金戸凜(東京・日出)に次ぐ339.60点をマークし、前年の6位から飛躍した。予選は38人中2位通過。12人で争う決勝でも「前逆宙返り2回半抱え型」など完成度の高い演技を披露した。板飛び込みも3位と地力を見せた。 |
第29回山陰中央新報スポーツ優秀選手賞 選考委員(順不同)
島根大学名誉教授 | 久保田康毅氏 |
島根県教育委員会保健体育課長 | 佐藤 正範氏 |
島根県体育協会専務理事 | 下岡 博司氏 |
島根県スポーツ推進委員協議会会長 | 森本 敏雄氏 |
島根県高等学校体育連盟会長 | 高橋 泰幸氏 |
島根県中学校体育連盟会長 | 岩田 靖氏 |