作品「溺れる少女」(右)と元の漫画を対比させ、解説する南雄介さん=倉吉市駄経寺町2丁目、鳥取県立美術館
作品「溺れる少女」(右)と元の漫画を対比させ、解説する南雄介さん=倉吉市駄経寺町2丁目、鳥取県立美術館

 【倉吉】美術評論家で元愛知県美術館長の南雄介さん(鳥取市出身)が16日、鳥取県立美術館(倉吉市駄経寺町2丁目)でポップ・アートの代表的な作家をテーマに講演した。ロイ・リキテンスタインについて「漫画をそのまま写しているのではなく、絵画としてクールな形に再構成している」と見どころを紹介した。

 リキテンスタインは、漫画の1こまを拡大したような作品で知られる。印刷物の網点を模した網点を描くのも特徴。

 南さんによると、元の漫画の1こまから余分な物を省いたり、構図を変えたりしている。作品「溺れる少女」は浮世絵師・葛飾北斎の描く波を参考に波の形をアレンジしているという。

 網点もよく見ると、印刷物の網点とは点の配置が違う独特の網点だと説明した。

 アンディ・ウォーホルも題材として漫画に着目していたが、リキテンスタインの作品の方が優れていると知って、やめたという逸話も、興味を引いた。

 講演は同美術館でポップ・アートをテーマに6月14日まで開催中の企画展の関連行事。約50人が聴いた。

(桝井映志)