富山県内の山に囲まれた集落。人とすれ違うことはほとんどない。畑作業をしていた高齢の男性は「絶対に認めない」と語気を強めた。別の住民たちも「知らない人が入ってくるのはちょっと…」。
住民たちが困惑しているのは、イスラム教を信じる人々のための墓地の建設だ。集落の近くが候補地となっている。イスラム教徒にとって火葬は禁忌。地面に掘った穴に埋葬する土葬でなければならない。しかし、近年の日本で主流なのは火葬だ。墓地の新設を巡って、各地の住民との間でせめぎ合いが起きている。
「土地や地下水が汚染される」という懸念もあるようだが、どうすれば土葬を望むイスラム教徒らと共生できるのだろうか。
国籍や宗派に関係なく、土葬を望む人たちを受け入れている寺の住職の言葉から多文化共生へのヒントを探った。(共同通信=吉永美咲)
▽荒れ果てた田んぼ「この土地を…」...













