老いへのジレンマを語った中村芝翫 (C)ORICON NewS inc.
老いへのジレンマを語った中村芝翫 (C)ORICON NewS inc.

 歌舞伎俳優の中村芝翫(60)が8日、都内で行われた舞台『リア王』(9月6日~22日 東京・新橋演舞場)製作発表記者会見に登壇。老いへのジレンマを語った。

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 今作は、芝翫が演出家・井上尊晶氏とタッグを組み挑んできたシェイクスピア劇シリーズの第三弾。襲名10年目の節目を迎える芝翫が演じるのは、老いと孤独に翻弄されるリア王。

 3人の娘を持つリア王。芝翫は井上氏と「いつかは『リア王』をやるといいねという話をしまして。遠い遠いものだと思っていましたが、私も気付きましたら去年還暦を迎えまして。リア王とは違って、私は3人の息子がいます。今回はすてきな、待望の3人の娘でございますので、思いっきりこの舞台で老害を発揮しようと思っております」と冗談交じりであいさつ。

 そして、「昔のおじさんたちって60過ぎると、いつも怒っていたな。機嫌が悪かったなというのが印象に残っています。良きにも悪きにもですね」と話し、「それは、肉体がだんだん老いてくることに対してのジレンマであったり。死に向かって老いていくということが、一番の人間の最大の恐怖なんじゃないかなと。それをうまく今回は表現できたらいいなと、そういう風に思っております」と演じる意気込みを語った。

 また、“老害”について「老害というのは、老害に気が付かないから老害なんですよ。だから、皆さんに教えていただかないといけないですよね。今しゃべっているのもそうかもしれません。気を付けるように致します」と苦笑いした。

 シェイクスピア四大悲劇の中で最高峰と称される『リア王』は、老いた王が娘たちの愛を言葉で量ろうとしたことから始まる、人間の根源に迫る作品。親と子、老いと孤独、愛と理解、その関係が崩れていく過程を通して、普遍的な問いを静かに、しかし厳しく突きつける。

 会見にはほかに、松下由樹、三浦涼介、朝月希和、井上小百合、大野拓朗、村田雄浩、井上尊晶氏が登壇した。