経営再建中の浜田ハイヤー(浜田市河内町)が訪問介護事業に参入し、18日に業務を開始した。介護保険適用で通院時などの乗車・降車の介助を行うほか、保険適用外でも対応し、タクシー業との2本柱で事業を推進する。
同社は浜田、江津両市を営業エリアに約40台の車両を保有する地場大手。2017年に民事再生法の適用を申請し、再建に取り組んでいる。訪問介護事業は、高齢化が進む地域のニーズを捉え、今年4月に福祉事業部(6人)を立ち上げ準備を進めてきた。
対応車両は7人乗り大型車3台と4人乗り普通車3台で、いずれもリースで使用する。旭、弥栄両地区を除く浜田市内をエリアに、平日午前7時~午後6時に受け付ける。保険適用外となる利用も積極的に取り込む。来年4月以降、江津市内でも展開する計画。
売り上げは、21年7月期が約1億3千万円。5年後に訪問介護事業で1億1200万円、タクシー事業と合わせて約2億8千万円を目指す。
大谷進社長(71)は「地域の困り事解決を商機として考え、持続可能な事業に育てたい」と意気込んだ。
(村上栄太郎)