鳥取県と鳥取市は29日、新型コロナウイルスの変異株の感染疑い例が県内で初めて確認されたと発表した。年代、性別非公表の2人と倉吉市在住の20~30代女性3人の計5人で同日、感染が判明し県の変異株検査で陽性だった。年代、性別非公表の2人は県外移動歴があり、県外陽性者の濃厚接触者。2人とも県内で接触者はおらず、鳥取市は感染が広がらないとみる。

 この2人は、28日に県外から帰県。県外で接触した同一の陽性者の濃厚接触者だと分かり、29日のPCR検査で陽性だった。ともに発熱の症状があるという。県衛生環境研究所で変異株検査を行った。種類はブラジル、南アフリカ、英国のどれかの可能性がある。国立感染症研究所に検体を送り、詳しく調べる。

 変異株疑い例と別に市は年代、性別非公表の4人の感染を発表した。うち3人はこれまでに県内で確認された感染者の濃厚接触者。もう1人はこれまでに確認された感染者との接触の有無も非公表としている。

 29日の感染確認は9人で県内の累計は221人。

     (岸本久瑠人)