【ロサンゼルス共同】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(27)が18日、投打の「二刀流」による歴史的な活躍により満票でア・リーグの最優秀選手(MVP)に初選出された。
日本選手では2001年のマリナーズのイチロー以来、20年ぶり2人目。大谷はプロ野球日本ハム時代の16年にパ・リーグMVPに輝いており、日米で選手最高の栄誉を手にした。「取りたいなとは、もちろん思っていた。すごくうれしい。(二刀流でのフル回転は)難しかったが、やりがいもあった。支えてくれた人に感謝したい」と喜びに浸った。
MVPは全米野球記者協会会員30人の投票で決まる。大谷はメジャー4年目の今季、投手で9勝2敗、防御率3・18、156奪三振。打者でも打率2割5分7厘、リーグ3位の46本塁打、100打点、26盗塁。オールスター戦では史上初めて二刀流で先発出場した。
満票は15年のブライス・ハーパー(当時ナショナルズ、現フィリーズ)以来で、複数の米メディアによるとメジャー史上19人目。1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利、2桁本塁打」や本塁打王に再挑戦する来季へ向け「また頑張ろうという気持ちに、さらにさせてくれた」と満票の意義を強調した。
ナのMVPはハーパーだった。
大谷は岩手・花巻東高から13年にドラフト1位で日本ハムに入団。14年にプロ野球史上初の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。16年には10勝、22本塁打で日本一に貢献した。18年にエンゼルス入りし、4勝、22本塁打で新人王に輝いた。