【松江】冬を前に布志名焼の暖房器具に触れてもらうミニ企画展「暮らしのぬくもり展」が、松江市玉湯町玉造の出雲玉作資料館で始まった。火鉢を中心とした「暖」に関わる陶器約60点が来場者を魅了する。12日まで。
会場には江戸時代-昭和期の火鉢を中心に湯たんぽや燭台(しょくだい)などが並ぶ。きれいな黄釉(きぐすり)や絵付けなど布志名焼の特徴を生かした陶器が見るものの心まで温かくしてくれる。
「手あぶり」と呼ばれる小ぶりの火鉢や、持ち手のある筒形火鉢など多様な形の火鉢も見ることができ、当時の人がどのように冬の寒さを防いできたかも垣間見ることができる。
片岡詩子館長(64)は「きれいに絵付けされた火鉢を多く見る機会はなかなかない。ぜひとも見てほしい」と来場を呼び掛けた。午前9時~午後5時。月曜と祝日の翌日は休館。入場は300円で高校生以下は無料。
(原暁)