鳥取市の鳥取砂丘周辺で日ノ丸自動車(鳥取市古海)が来年2月下旬、自動運転バスの実証運行を始める。東西エリアを結ぶ約2キロの区間で2週間程度を予定し公共交通網がない中、移動手段として提供。悪天候や積雪状態でも走れるかどうかを検証し、結果を踏まえ本格導入を検討する。

 東側の鳥取砂丘パークサービスセンター近くから西側のチュウブ鳥取砂丘こどもの国を結ぶルート。片道15~20分かかるという。予約した5人程度が乗車でき、一日5往復運行する。運賃は無料。

 バスは最高時速19キロで、人工衛星を通じて位置を認識し、センサーで障害物を感知しながら自走。万が一に備えて同乗するスタッフが、緊急時にはブレーキをかける。市が経費を補助する。

 砂丘西側は、市営宿泊研修施設・サイクリングターミナル砂丘の家、市営柳茶屋キャンプ場、県立の鳥取砂丘こどもの国キャンプ場があり、一体的な活用を市と県が検討中。今後、グランピングなどを中心とした民間事業者を公募する。2024年には市が誘致を進める高級リゾートホテルの開業が予定される。

 人気スポットの丘「馬の背」や鳥取砂丘砂の美術館があり、観光客が多い東側から再整備を進める西側への公共交通はない。

 市内では運転手や利用者の減少に伴う収益悪化でバス路線が縮小するなどの影響が出ており、市は将来的な地域交通の確保に自動運転を活用したい考えだ。
     (岸本久瑠人)