島根県家畜病性鑑定室で細菌分野の主任研究員を務める鈴木郁也(36)は、畜産用牛が感染するサルモネラ菌の新たな検査手法を発見し、業界関係者の注目を浴びた。地道な研究と検査の繰り返しが農場経営の安定と食品の安全を支えると信じ、物言わぬ畜産動物の伝染病の原因菌と対話を続けている。
(interviewer・佐々木一全)
#(中)愛犬の皮膚炎「やれることないか」
#(下)AI活用した新検査模索
成果出す自信なし
自他共に認める寡黙で生真面目な男であっても、驚きと喜びに声が漏れた。
2024年12月下旬、築45年を超える古びた建物の一室で鈴木は、色素の薄い培養液の中にサルモネラ菌の血清型の一種「ダブリン」が育っているのを見た。「お、見えた。やった」。...













