初滑りを楽しむスノーボーダー=鳥取県大山町大山、だいせんホワイトリゾート
初滑りを楽しむスノーボーダー=鳥取県大山町大山、だいせんホワイトリゾート

 西日本最大級のスキー場・だいせんホワイトリゾート(鳥取県大山町大山)と、鏡ケ成スキー場(同県江府町御机)が21日、今季の営業を始めた。島根県内の2スキー場は24日に開く予定。関係者は豊富な積雪を願い、新型コロナウイルス禍の動向をにらみながら手探りの運営を続ける。(取材班)

 だいせんホワイトリゾートは豪円山、中の原、上の原、国際の4ゲレンデのうち、中の原の一部約300メートルのみでスタート。初滑りを楽しんだ岡山県真庭市の自営業高田稔さん(75)は「天候が良く気持ちいい。毎シーズン35日訪れるが、今季は50日が目標」と笑顔を見せた。

 リフト16基のうち6基を休止する一方、国際エリアの上・中級向けチャンピオンコース(全長1・6キロ)は2季ぶりに全線滑走を可能にした。営業係の尾関雅大課長は2月の北京冬季五輪に合わせたキャンペーンを企画中で「ウインタースポーツを盛り上げ、昨季の来場実績9万2500人以上を目指す」と意気込む。

 島根県内では、瑞穂ハイランド(邑南町市木)が2季ぶりの営業を予定。15コースのうち初・中級向けの3コースのみの再開だが、上級スノーボーダーが楽しめる障害物を新設した。

 新たな運営会社となったアオイテクノサービス(広島市)の宮崎博行取締役は「試しながら進化して魅力あるスキー場を目指す」と来季の全面再開を目指して運営ノウハウ蓄積を急ぐ。

 琴引フォレストパークスキー場(飯南町佐見)は九州方面への営業に力を入れ、福岡県内の中学校4校の修学旅行での利用が決定。運営する飯南トータルサポートの福岡一樹マネジャーは「積雪に期待する。多くのスキーヤーを迎えられるよう準備する」と前季比20%増の来場者数3万人を目標に据えた。

 山陰両県ではこのほか、わかさ氷ノ山スキー場(鳥取県若桜町)が18日に営業を始め、三井野原スキー場(島根県奥出雲町八川)も営業を予定する。