新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種の先行分で、米子市が5日、予約受け付けを先着順で始めたところ、希望者が殺到した。当初は9日まで1千人を上限に申し込みを受ける予定だったが、6日午前にも定員に達する見通しという。

 市は高齢者向け接種について、ワクチン供給量が限られるため、第1弾は1千人を上限に実施。

 市錦町1丁目の市福祉保健総合センターで24日から集団接種し、対象は会場近くの啓成、義方両地区の住民に絞った。

 両地区の高齢者は約4500人。5日は午前8時半に電話での受け付けを始めた直後から10回線全てがふさがり、通じにくい状況が続いた。

 回線が混み合った関係で、同日の予約は818人だった。

 市内全域での高齢者向け接種は5月中旬に始め、市有施設での集団接種と、市内の医療機関での個別接種の選択制とする。(田淵浩平)