スイセンの横に顔を出したフキノトウ=松江市鹿島町佐陀本郷
スイセンの横に顔を出したフキノトウ=松江市鹿島町佐陀本郷

 松江市では11日、穏やかな晴天が広がり、市内の個人宅の近くでは春の訪れを感じさせるフキノトウが次々と顔を出した。

 気象庁によると松江市の最高気温は11・8度で、山陰両県の29地点では最も高かった。出雲、鳥取、米子の3地点でも11・1度を記録し、いずれも3月上旬並みの気温だった。

 松江市鹿島町佐陀本郷の森脇弘さん(84)が所有する山の斜面には、スイセンと共に、フキノトウが顔をのぞかせた。妻の良子さん(83)によると、味は淡泊なため、天ぷらにするといいという。

 大きさ10センチほどのフキノトウを収穫した弘さんは「今年の冬は寒かったが、暖かくなって続々と生えてきた」と喜んだ。(森みずき)