アイルランド民謡を演奏する奥貫史子さん(左)とフェリックス・サニーボーイさん=松江市美保関町美保関、小泉八雲記念公園
アイルランド民謡を演奏する奥貫史子さん(左)とフェリックス・サニーボーイさん=松江市美保関町美保関、小泉八雲記念公園

 【松江】小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が1891年に美保神社(松江市美保関町美保関)を初訪問してから130年を記念した奉納演奏会が7日夜、同神社や関連施設であった。あんどんに照らされた幻想的な雰囲気の中、来場者は八雲が幼少期を過ごしたアイルランドの民謡を楽しんだ。

 松江市内で飲食店を経営するアイルランド出身のアラン・フィッシャーさん(39)が、自店のオープン1周年記念を兼ねて企画。米国出身のシンガー・ソングライター、フェリックス・サニーボーイさん(36)と、バイオリニストの奥貫史子さん(38)を演者に招いた。

 美保神社では、奉納演奏としてアイルランド民謡の「庭の千草」など3曲を披露。その後、八雲が美保関を訪れた時に宿泊したとされる旅館「島屋」跡地の小泉八雲記念公園で、「春の日の花と輝く」など12曲を演奏した。

 八雲のひ孫・小泉凡さん(60)は「八雲が好んだ美保関の地でぜいたくな時間を過ごせた」と感激した。

 (坂上晴香)