雪解けが進む大山山頂(大山プロガイド協会提供)
雪解けが進む大山山頂(大山プロガイド協会提供)

 中国地方最高峰の国立公園・大山(1729メートル)で、雪解けが進んでいる。最大約6メートルの積雪にすっぽり覆われていた山頂の避難小屋も徐々に姿を現し、残雪期の春山シーズン到来を告げる。

 春めいてきた2月下旬から融雪が始まり、初夏のような陽気になった3月半ばに一気に加速。地肌が見えるようになった。

 安全な登山の普及活動も行う大山プロガイド協会(久保昌之代表)によると、夏山登山道の雪は4月半ばにほぼ消える見込み。ただ残雪期は「くされ雪」と呼ばれ、中が空洞化した抜け穴が随所にあり、足を踏み外すと捻挫や骨折を起こすケースもあるという。

 日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(自然公園指導員)の久保さん(67)=鳥取県江府町御机=は「春の登山道は凍った雪面に新雪が積もり、滑ってしまう危険性もある。油断せず冬山装備で楽しんでほしい」と呼び掛けている。
      (山根行雄)