戦争の記憶を子どもたちに残そうと、浜田市旭町内の小学校関係者らが太平洋戦争を経験した町在住の男性の話をまとめたDVDを制作した。ウクライナ情勢が緊迫し、連日戦争の悲惨さが伝わる中、関係者は平和の大切さを伝える教材となることを期待する。
DVD制作は、市立旭小学校が新型コロナウイルスの影響で戦争経験者の訪問授業が難しくなったことを受けて企画。学校に語り部を紹介する今市まちづくりセンター(浜田市旭町今市)らが撮影、編集に協力し、太平洋戦争中に当時15歳で海軍に入隊した大賀初義さん(93)=同町都川=のインタビューをまとめた。
戦時中の暮らしや敗戦を知った当時の心境などを質問。専門用語を解説するテロップなども盛り込んだ。この中で大賀さんは、海軍に入隊した理由について「軍隊に入ることが男性の誉れだと教えられていた」と学校教育の恐ろしさを説明。改めて戦争への考えを問われると「勝つために命を取ろうとした若い時代が情けない。絶対戦争はしてはいけない」と締めくくった。
18日には同校の6年生19人が視聴。今後も授業に活用するとともに、市内の図書館に配布できないか検討しているという。
今市まちづくりセンターの大屋マサ子センター長(67)はロシアのウクライナ侵攻に触れ「大賀さんの言葉の重みに触れ、平和の尊さを感じてほしい」と話した。
(中村成美)














