スナックのカウンターで開店準備を進めるメンバー=大田市温泉津町温泉津
スナックのカウンターで開店準備を進めるメンバー=大田市温泉津町温泉津

 スナックやギャラリー、サウナの複合施設「時津風」が16日、大田市温泉津町の温泉街にオープンする。観光客や地元住民など町に関わる人たちを「つなぐ」をキーワードに、長屋を改修し、にぎわい創出につなげる。 (曽田元気)

 道路側からスナック、ギャラリー、サウナが順に並ぶ。

 昼は喫茶店となるスナック「津」は15席で、漁火(いさりび)をイメージしたライトをしつらえた。客としてだけでなく、ママさんにもなれる企画を準備する。物販を兼ねるギャラリー「時」は企画展を開くほか、地域内外に貸し出す。8人程度を収容するフィンランド式サウナ「風」は耐火、耐水、耐久性が高い石州瓦タイルで装飾し、水風呂は石見焼の巨大な水がめを使った。

 16日はスナックとギャラリーがオープンし、サウナは春の大型連休明けの開店を目指す。営業時間は午前9時~午後11時で不定休。

 U・Iターン者らの合同会社里山インストールが運営する。温泉街中心部で、ゲストハウスやコインランドリーなどの複合施設「WATOWA(ワトワ)」を経営する近江雅子さん(42)から受託した。

 兵庫県出身の小林新也代表(34)は「関係人口の増加や新たな定住につなげたい」と話す。