出雲市内を周遊する観光タクシーのガイドとして活動を予定する日本航空の客室乗務員(CA)が15日、景勝地の立久恵峡(出雲市乙立町)などを巡って研修した。業務を始める5月4日に向け、案内するための知識を蓄えた。
参加したのは島根県出身者ら5人のCA。出雲観光協会が運行する観光タクシー「うさぎ号」で案内人を務めている前田みのりさん(48)に連れられ、立久恵峡やスサノオを祭る須佐神社(同市佐田町須佐)など、周遊コース内の観光地を回った。
同神社では祭神や本殿の説明を受けたほか、樹齢1300年とされる大杉が写真スポットになっていることを紹介された。
観光情報はメモやスマートフォンで記録。ふるさとの知名度アップに貢献しようと参加を決めた松近真奈香さん(25)=松江市出身=は「神話を知った上で回ると楽しめる」と話し、角森果歩さん(26)=同=は「観光客が島根から帰るときに、また来たいと思えるようにしたい」と意気込んだ。
CAが観光タクシーのガイドを務める企画は、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込む観光需要の掘り起こしに向け、市が日航に依頼して実現。
同社が結成した「ふるさと応援隊」の県担当の乗務員20人が6月まで活動する予定で、今月6日から研修に入っている。(松本直也)