2002年に廃止された益田市営競馬の重賞レースで優勝した馬に掛けた「優勝レイ」が、競馬場跡地近くの就労継続支援A型事業所「さんさん牧場」(益田市高津3丁目)に展示してある。金糸の刺しゅうで彩られた帯状の布が、往時の活気を物語る。5日まで。
益田の「馬文化」継承を運営方針に掲げ、乗馬体験やホースセラピーを手がけるさんさん牧場が、市営競馬の廃止から20年となる今年、初めて企画。市内在住の元馬主や元調教師、元騎手ら5人から借り受けた額装の17枚を並べた。
レイは縦140センチ、横40センチほどで「益田大賞典」「益田優駿(ゆうしゅん)」「若(わか)鮎(あゆ)特別」といったレース名や開催回数、優勝馬名、開催年が記してある。
元馬主の所有馬が、別の競馬場で出走した際の優勝レイもある。
11枚を出展した元調教師の大賀孝司さん(79)=益田市喜阿弥町=は「レイは馬の両肩に垂れ下がるよう一対になっていて、私は馬主から片方をいただいた。馬の名前も思い出深い」と懐かしんだ。
午前9時~午後4時。入場無料。
(中山竜一)