【鳥取】鳥取県東部と兵庫県北部に伝わる国重要無形民俗文化財「麒麟獅子舞(きりんししまい)」の展示会が、鳥取市国府町町屋の因幡万葉歴史館で開かれている。きらびやかな獅子頭やミニサイズのレプリカなど関連資料55点が並び、歴史ある民俗芸能の魅力を伝えている。10月30日まで。
麒麟獅子舞は鳥取藩主・池田光仲が1652年に鳥取東照宮の祭礼行列に登場させたのが始まりとされる。中国の霊獣・麒麟をかたどった獅子頭に緋色(ひいろ)の衣装をまとって舞うのが特徴で、約180の村々に継承された。
展示会は関係自治体などでつくる「日本遺産『麒麟のまち』推進協議会」が主催。地域ごとに異なる獅子頭と衣装を5分の1サイズのレプリカ9体で紹介しているほか、現存する最古の貴重な獅子頭も展示している。獅子頭や舞の特徴を紹介するパネルも並ぶ。
開館は午前9時~午後5時。観覧料は一般300円、小中高生と65歳以上は無料。月曜、祝日の翌日は休館。 (福間崇広)