広島交響楽団の弦楽四重奏メンバー4人が10日、安来市飯島町の安来第一中学校を訪ね、弦楽部員29人に演奏技術を手ほどきした。22日に近くの市総合文化ホール・アルテピアで公演する縁で企画。子どもたちがプロの技に間近で触れた。
バイオリンの2人、ビオラとチェロ各1人が楽器ごとに分かれて指導した。
目を引いたのが、座り方や姿勢、弓の持ち方など基礎をみっちり説いたこと。チェロ奏者の遠藤和子さんは「弓を持つ手の傾け方はしょうゆをさす時の感じ」と分かりやすく助言。弓の弾き始めと弾き終わりの時の手の位置を意識し、その2点を結ぶよう心がけると真っすぐに弾けて「音の響きが倍になる」と演奏のこつを伝えた。
弦楽部の池田麻友香(まゆか)部長(14)=3年=は「プロは基礎的なことから、しっかりしている。基礎が大切だと思った」と話した。
公演は第29回島根定期演奏会で、午後2時半開演。モーツァルトの交響曲第31番ニ長調K297「パリ」など3曲を披露する。入場料は一般3800円、学生1500円。問い合わせはアルテピア、電話0854(21)0101。
(桝井映志)