【松江】松江市東本町周辺の飲食店で、お茶を使ったオリジナルビール「東本びいる」が登場した。新型コロナウイルスの影響でいまだ客が戻らない中、少しでも飲食店に足を向けてもらえるよう、工夫を続けている。
同市東本町周辺の飲食店などでつくる「とうほん倶楽部(くらぶ)」の足立真智子会長(59)が発案。老舗の加島茶舗(松江市西茶町)、石見麦酒(江津市桜江町長谷)と連携し、茶どころ・松江らしさを出した。
ビールは2種類。一つはホップの香りなどが特徴の「ペールエール」を基に、煎茶の苦味やコクを引き立たせた。もう一つは、やわらかな味わいの黒ビールにほうじ茶のまろやかさを感じさせた。
とうほん倶楽部に加盟する43店舗で味わうことができ、加盟店舗で購入もできる。いずれも税込み700円。
足立会長によると、東本町一帯の現状はいまだ厳しく、営業を週末に限定する店も多くあるという。会長は「お客さんにちょっとずつ戻ってきてもらえるきっかけになればありがたい」と願っている。 (高見維吹)