鳥取県日南町の中村英明町長(左)に行動宣言の額を手渡す和泉享社長=同町生山、にちなん日野川の郷
鳥取県日南町の中村英明町長(左)に行動宣言の額を手渡す和泉享社長=同町生山、にちなん日野川の郷

 【日南】鳥取県日南町生山の道の駅「にちなん日野川の郷(さと)」で21日、施設の指定管理者が、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)推進に向けて行動宣言をした。国のSDGs未来都市に選定された町の情報発信拠点に位置づけ、脱炭素社会の推進役を目指す。道の駅の同宣言は山陰両県で初めて。

 地元産材を使った木造平屋の日野川の郷は2016年春にオープン。施設から出る二酸化炭素(CO2)全量を町有林の吸収量で相殺し、扱う商品に1円を上乗せする寄付型オフセットを導入するなど、消費者を巻き込んだ先駆的な取り組みを実践している。

 行動宣言は地産地消活動の推進、CO2排出ゼロの環境貢献型道の駅の継続・加速、SDGs情報発信・活動の拠点形成|の三つ。指定管理者・サクセス(香川県坂出市)の和泉享社長が、町と交わしたカーボンオフセット売買契約調印に合わせて宣言した。

 和泉社長は「スタッフともどもカーボンニュートラルの地域社会実現に向けて頑張りたい」と抱負を述べ、中村英明町長は「SDGsの理念に沿って商品開発や販路拡大を推し進めたい」と期待した。

      (山根行雄)