松本好尚署長から指定書を受け取る今井順一会長(右)=出雲市国富町、国富コミュニティセンター
松本好尚署長から指定書を受け取る今井順一会長(右)=出雲市国富町、国富コミュニティセンター

 【出雲】高齢者を交通事故から守る活動を模範的に推進する「はつらつモデル地区」に27日、出雲市の国富地区が指定された。啓発の強化や交通安全講習会などを重ね、地区を挙げて事故ゼロを目指す。

 指定書の交付式が同日、国富コミュニティセンター(出雲市国富町)であった。出雲署の松本好尚署長から国富地区自治協会の今井順一会長(71)に指定書が手渡され、今井会長が「交通事故の犠牲者を出さないよう努めたい」と誓った。

 指定期間は2022年3月31日まで。同地区では「みんなで学んで、交通安全で笑顔あふれる町づくり」をテーマに、反射材効果や安全運転サポート車の体験会開催などを計画している。

 同署によると、20年に平田地域であった人身事故10件のうち、重傷事故1件を含む3件が国富地区で発生。1月には近くの地区で死亡事故が起きた事態を踏まえて指定となった。(松本稔史)