グランドゴルフ仲間から「スーパーばあちゃん」と呼ばれる女性が、益田市にいる。今夏の地元の月例杯は過去最高齢の89歳で優勝。卒寿を前に、「元気なうちはいつまででもやりたい」と意欲に燃える。
女性は益田市美都町仙道の高橋数江さん。グランドゴルフは20年前、近所の人に誘われて始めた。子どものころからスポーツ好きで、すぐに熱中した。
町内のグラウンドゴルフ場「ひだまりパークみと」まで自転車で15分かけて通い、しっかりとした足取りで1日5~10コースを回る。競技の予定がないときにいそしむ畑仕事も、健康の源だ。
8月下旬、60代から90代までの157人が出場した月例杯で優勝した。4コースで三つのホールインワンを含め、65打で頂点に立った。
記録がある07年以降の最高齢で、本人も「自分より若い人もいる中まさか優勝できるとは」と驚いたが、これで3位以内の表彰台は直近の4大会連続。その実力は周囲も認める。
コースをよく一緒に回る新井英博さん(76)=益田市栄町=は「走ってボールを追いかけるほど元気だ」と刺激を受ける。
高橋さんの次の目標は、1コースで三つのホールインワンを決める「ダイヤモンド賞」を取ること。「グランドゴルフがとにかく楽しい。一日でも長く続けたい」と笑う。