アイデアフェスに出場したあかえんぴつくんの1年生メンバー=出雲市西林木町、島根県立大出雲キャンパス
アイデアフェスに出場したあかえんぴつくんの1年生メンバー=出雲市西林木町、島根県立大出雲キャンパス

 若者の骨髄ドナー登録推進策を提案する「社会を考えるアイデアフェス」で、島根県立大出雲キャンパス(出雲市西林木町)の学生チームが審査員特別賞を受賞した。献血と合わせた登録会に献血車両とキッチンカーで出かけ、登録者に健康状態に合わせて弁当をプレゼントするなどの案が評価された。 (松本直也)

 骨髄バンクにドナー登録ができるのは18~54歳の健康な人で、登録は55歳になると取り消される。より期間が長い若者の登録は貴重で、日本骨髄バンクの骨髄バンク推進全国大会に合わせて広島市でこのほど開かれたフェスで、登録推進のため同じ若者の視点、発想を競った。

 広島県内を中心に、7大学・高校から11チームが出場し、グランプリ、準グランプリに次ぐ審査員特別賞に選ばれたのが、オンラインで発表した島根県立大出雲キャンパスの献血サークル「あかえんぴつくん」の看護学科1年生4人。

 キッチンカーで提供する弁当に付けたQRコードから動画に誘導してPRしたり、「インスタ映え」するラッピング車両で関心を引いたりすることを提案し、評価された。中谷瑠七(るな)さん(18)は「自ら学び小さな事から活動し続けていきたい」と喜んだ。

 同サークルからは看護学科の4年生1人、1年生3人のチームも出場し、骨髄バンクをイメージした動画、ポスター、音楽のコンテストを開くことなどを提案。登録の意義についてそれぞれの理解も深め、深川心優(みひろ)さん(18)は「同級生や家族にも広め、母校の高校にも行って伝えたい」と話した。