松江市の宍道湖南側の国道9号を車で走ると、道路沿いの石材店にさまざまな石像が並んでいる光景を見たことがないだろうか。通行する人の目を引く場所だったが、最近は展示される石像の数が減り少し寂しい。あのたくさんの石像たちはどこへ行ったのか、調べてみた。(Sデジ編集部・吉野仁士)

 石像を並べていたのはJR来待駅(松江市宍道町東来待)から東に約1・5キロの場所にある勝部石材店(現在は移転済み)の敷地。もともと来待石という石材のブランドの地元。国指定の伝統的工芸品「出雲石灯籠」の製造で知られ、店頭には石灯籠や仏像だけでなく、クマやライオン、兵隊、モアイといったユニークな石像が一時は約50種類も並んでいた。ドライバーにとって、ちょっとびっくりするような光景だった。

店舗周辺に所狭しと並べられた多くの石像は国道9号を通る人々の人気スポットだった
一般的な石像に加え、色味がありかわいらしいクマの石像も

 石材店は4月、同じく国道9号の玉湯バイパス沿い(松江市玉湯町湯町)に新築移転した。移転後、旧店舗にたくさん並んでいた石像は数えるほどになってしまった。新店舗の方に移動したのかと思いきや、新店舗の周辺に...