車の整備販売を手がける(株)オートライフビュー(出雲市灘分町、日野和則社長)が、オープンカーのレンタル事業を始めた。マツダ「ロードスター」のマニュアル車と、ダイハツ「コペン」のオートマ車の2台を貸し出す。外国車の取り扱いも検討し、ターゲットを観光利用ではなく車好きの地元住民に定めて差別化を図り、非日常のドライブ体験を提供する。
中古車販売の拠点である同社斐川店(出雲市斐川町直江)を改装し、外観工事と、2台の中古車購入費用で計550万円をかけた。2台で年間計80万円の利益を目指す。
レンタルは6時間からで、ロードスターが9350円~、コペンが8250円~、と一般的なレンタカーより割高ながら、車の珍しさとドライブの爽快感や充実感を売りにする。「日本一楽しいレンタカー」をコンセプトに満油商事(株)(名古屋市)が展開する事業にフランチャイズ加盟した。
国道9号沿いの斐川店に9月から2台を並べたところ、2、3日に1件の問い合わせがあるという。特にミッション車の需要が高いといい、世代は若者から中高年層まで幅広い。同社はオープンカーではないものの走行性能に定評のあるスズキ「スイフトスポーツ」のマニュアル車も年内に配備する計画だ。
外国車メーカーの導入なども検討しており、女性層の獲得や利用者のリピート率向上につなげる。日野社長は「自動車整備の市場が今後縮小する中で、レンタカー利用を増やしたい。なかなか手が出せない車に乗る体験を味わってもらいたい」と話した。