互いの経験や悩みを共有する参加者ら=松江市内のカフェ
互いの経験や悩みを共有する参加者ら=松江市内のカフェ

 島根県内で働く女性ITエンジニアらの交流促進を目的としたイベントがこのほど、松江市内のカフェであった。女性エンジニア同士のつながりを求める声に応え、しまねソフト研究開発センター(松江市北陵町)が初めて企画。入社したばかりの若手からベテランまで16人が顔を合わせ、情報交換をするなどして親睦を深めた。

 県内ではIT産業の活性化に伴いエンジニアの交流機会が多く持たれている一方、女性同士での場はまだ少ないといい、同センターが女性限定で開催した。堅苦しい雰囲気にならないようカフェを会場に選び、参加者は業務内容や日々の悩みを分かち合ったり、連絡先を交換したりして互いに打ち解けた。

 発掘調査員から転身したフリーランスのWebデザイナー糸川沙織さん(35)は、転職のきっかけを尋ねる若手に対し「出産を機に、独学でスキルを身に付け自分のペースで在宅勤務できる仕事を選んだ」と伝えた。

 参加者らはイベント後にオンライングループを立ち上げ、自主的に再び集まる機運が高まっているという。イベントを企画した同センターの石川直樹さんは「つながりができたことで、仕事のヒントが得られたり、同性同士ならではの悩みが相談しやすくなったりする効果が生まれるといい」と話した。