【安来】講談師の玉田玉秀斎(ぎょくしゅうさい)さん(45)が9日、安来市荒島町の荒島小学校で出張公演をした。教科書に載っていて児童にもなじみ深い物語「スイミー」を演じるなど講談の魅力を伝えた。
講談は張り扇や扇子など小道具を使いながらリズムに乗って語る伝統芸能。出張公演は、19日に安来市総合文化ホール・アルテピア(安来市飯島町)で公演を開く縁で企画。全校児童約170人が聴いた。
「スイミー」では、主人公の魚スイミーが海で出会うクラゲを身ぶり手ぶりや効果音を交えて描写し、臨場感たっぷりに演じた。弟子の玉田玉山(ぎょくざん)さん(32)と講談の基礎知識も解説した。小道具をさまざまな品に見立て、想像で扇子が刀にも箸にも見えるとして「想像するとわくわくする。これが大切」と講談を楽しむこつを説いた。
19日の公演は午後2時開演。入場料は一般が前売り2500円、当日3千円。学生(大学生・専門学校生・短大生以下)500円。
(桝井映志)