海の景色を眺められる客室=出雲市大社町日御碕、界 出雲
海の景色を眺められる客室=出雲市大社町日御碕、界 出雲

 星野リゾート(長野県軽井沢町)が16日、出雲市大社町日御碕に温泉旅館「界 出雲」をオープンさせる。既存の「界 玉造」(旧・界 出雲、松江市玉湯町玉造)は同時に新装開店。2施設を組み合わせた連泊を促す。

 出雲は鉄骨一部コンクリート3階建て(延べ床面積4764平方メートル)。客室は39室を設け、国の重要文化財・出雲日御碕灯台や日本海を望む。国譲り神話を題材にした石見神楽の演目「鹿島」(出雲神楽・国譲(くにゆずり))に着想を得た「ご当地楽」を毎晩、上演する。主力の価格帯は1人1泊2食付き2万5千円。年間1万5千人の利用を目指す。

 施設は2020年春に経営不振で休業した旧宿泊施設を所有者から賃借し、改修した。設備投資額は非公表。

 名称変更した玉造は全24室で、めのうや勾玉(まがたま)をモチーフに出雲地域を連想させる内装に改めた。

 「界 出雲」の富井亜美総支配人は「2拠点で異なる島根の楽しみ方を提案したい」と話した。

 (佐野翔一)