南アフリカ大会での応援用の楽器ブブゼラや、過去の大会グッズなどを保管する浅野博雄さん(右)と周子さん=松江市内
南アフリカ大会での応援用の楽器ブブゼラや、過去の大会グッズなどを保管する浅野博雄さん(右)と周子さん=松江市内

 2002年サッカーのワールドカップ(W杯)日韓大会以来、全大会で開催国に足を運び、試合を観戦する夫婦がいる。松江市在住の法人経営浅野博雄さん(70)と周子さん(69)だ。ゲームだけでなく多彩な国々の文化に触れ観光も楽しむ。現地は、国全体が祭りのような雰囲気に包まれ「W杯の旅」はやめられないという。

 もともとサッカーにあまり興味がなかった夫妻だが、日韓大会のチケットをたまたま息子から入手し、ソウルで初観戦したことがきっかけになった。

 後に準優勝国となる強豪ドイツにホームの韓国が挑んだ準決勝。韓国は惜敗したものの6万人超の観衆が集まり、チームカラーの赤いTシャツを着てスタンドを埋めたサポーターが繰り返す「テーハミングク(大韓民国)」の大声援の中、熱狂を肌で感じた。

 以来、W杯が醸し出す異空間に魅了され観戦はやみつきになった。06年ドイツ、10年南アフリカ、14年ブラジル、18年ロシアと現地に。チケットは最も高価格の席で1枚6万円前後し宿泊、渡航費もかさむ。一つの大会が終わり次回までの4年間、毎月積み立てる「W杯貯金」が増えるごとに期待感も高まる。

 博雄さんは「選手のひたむきさや観客の熱狂が何よりの魅力。日本の活躍も楽しみ」と、20日開幕のカタール大会を心待ちにする。
      (井上雅子)

※19日付の朝刊では、各大会のエピソードを紹介します