個性豊かな作品を眺める来場者=安来市安来町、観光交流プラザ
個性豊かな作品を眺める来場者=安来市安来町、観光交流プラザ

 【安来】後継者がおらず休止状態の窯元「母里窯」(安来市伯太町東母里)の登り窯を使って市民が焼き上げた陶芸作品展が9日、安来市安来町の観光交流プラザで始まった。皿やカップ、花器など約470点が並ぶ。

 イベント「もりもり炎まつり」の参加者らが成形し、11月に焼き上げた作品のうち、14団体の作品が並ぶ。小学生のかわいらしい作品から陶芸教室生徒の手の込んだ作品まで多彩。竹そっくりの花器など荒島陶芸教室の作品が目を引く。

 主催した市文化協会の近藤隆副会長は「それぞれ個性ある作品を楽しんでほしい」と話した。展示は午前10時~午後5時、11日まで(11日は午後4時まで)。

 母里窯は1844年、住民の日用品の陶器を自給しようと母里藩が開いたのが始まり。唯一続いていた窯元の当主が2013年に亡くなった。

 (桝井映志)