島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が12日、1086人、1235人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。11日確認分。クラスター(感染者集団)は島根で9件、鳥取で3件発生し、このうち松江市内の高齢者福祉施設2カ所では、それぞれ26人の集団感染となった。島根で4人、鳥取で5人の感染者が死亡し、累計死者数は島根229人、鳥取194人。鳥取の死者の内訳は80代2人、90歳以上3人。

【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移

 島根県の診断した医療機関の所在地別内訳は、松江市320人、出雲市243人、浜田市94人、安来市86人、益田市65人、雲南市49人、大田市44人、江津市25人、津和野町14人、邑南町12人、奥出雲町と隠岐の島町各11人、吉賀町9人、飯南町4人、川本町と海士町各2人。医療機関で診察を受けずに自主検査のみで「しまね陽性者登録センター」に登録した人は95人だった。

 クラスターは、松江市内の高齢者福祉施設2カ所以外では、同市内の障害者福祉施設で5人、県央保健所管内の児童福祉施設で6人、医療機関で7人、雲南保健所管内の事業所で6人、益田保健所管内の学校寮で11人、隠岐保健所管内の高齢者福祉施設で7人、安来市内の障害者福祉施設で6人が感染。県内のクラスターの累計は988件。

 鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子559人、鳥取市477人、倉吉199人。

 クラスターは、米子市の米子工業高校で15人、鳥取市の事業所で7人、鳥取市保健所管内の高齢者福祉施設で8人が感染。累計は779件となった。

 累計感染者数は島根14万9866人、鳥取12万4339人。病床使用率は島根(即応病床とコロナ患者が入院している一般病床の合計534床)65・2%、鳥取(確保病床351床)48・1%。宿泊療養は島根14人、鳥取33人。重症者は島根1人、鳥取はいない。

 国は感染者の療養期間を7日間としているものの、10日間が経過するまでは健康観察を継続し、高齢者施設や医療機関への訪問を避けるよう求めている。島根県の丸山達也知事は療養解除となる8日目以降も他人に感染させる恐れがあるとして「7日たったら大丈夫と誤解されている。自主的な感染予防の徹底を改めてお願いしたい」と述べた。
 (清山遼太、藤井俊行)