第1弾として投入するフルーツ大福は全4種。左上から時計回りにコーヒー餡ナッツ大福、いちご大福、いちじく餡バター大福、いちじく大福
第1弾として投入するフルーツ大福は全4種。左上から時計回りにコーヒー餡ナッツ大福、いちご大福、いちじく餡バター大福、いちじく大福

 島根県産の果物をあんや餅で包んだ「フルーツ大福」の新ブランド「ふるる菓」を、和菓子製造の風流堂(松江市矢田町)が立ち上げる。県外女性を主なターゲットに、イチゴやイチジクなど全4種類を第1弾として、26日からインターネット販売を始める。 (大迫由佳理)

 フルーツ大福は、果物と和菓子の調和や、鮮やかな断面が楽しめるとして、近年人気を集める。和菓子になじまない世代が増え、新型コロナウイルス禍には贈答や土産用の需要減に拍車がかかる中、伝統菓子に関心を集める手法としてフルーツ大福に着目した。

 第1弾の4種は、安来市産のイチゴを黒粒あんで包んだ「いちご大福」や、出雲市多伎町産イチジクを白こしあんで包んだ「いちじく大福」をはじめ、あんとバターを組み合わせたり、コーヒーあんにクルミを混ぜたり、バラエティーに富む。職人が一つ一つ手包みする。

 販売はネットに限り、商品は冷凍で届ける。4個(2600円)、6個(3900円)入りのセットで販売。果物の旬や生産状況に応じて、ミカンやシャインマスカットなど新商品を投入する。内藤葉子社長は「新ブランドを一つの柱に、和菓子の世界を島根の魅力とともに全国に伝えたい」と話した。