国史跡の月山富田城跡(安来市広瀬町富田)で25日、恐竜の着ぐるみ姿で山城を登るイベントがあった。親子連れなど8人が、空気で膨らませるエアーコスチュームで恐竜になりきり、屈指の堅城の「攻略」に挑んだ。
月山(約190メートル)の中腹に位置する山中御殿平(さんちゅうごてんひら)に近い駐車場から、本丸、二ノ丸、三ノ丸がある山頂まで、約760メートルのコース。身動きしにくい着ぐるみで、急勾配の難所・七曲がりは市教育委員会の史跡整備でコンクリートの階段があるものの苦戦。山頂では城下町・広瀬の眺望や記念撮影を楽しんだ。
鳥取市から参加した鳥取環境大1年の高村ゆず子さん(18)は「城跡を登る恐竜の姿はシュールで面白かった」と喜んだ。
安来商工会議所主催の講座「安来まちゼミ」の一環で、昨夏の恐竜の着ぐるみで走るイベントに続き矢田醤油(しょうゆ)店(安来市中津町)が企画した。
(桝井映志)