選挙制度改革の理論的支柱となったのは、政治主導確立と金権腐敗防止を訴えた民間政治臨調の有識者だった。だが、小選挙区制と比例代表制を組み合わせる彼らの主張は、政治の波に翻弄(ほんろう)され変質。理想と現実は大きくかけ離れていった。 衆院の選挙制度改革を進める力になったのは「政治とカネ」問題でした。1989年に自民党政治改革推進本部が、選挙制度と政治資金制度をセットで抜本改革する、冒険的かつ大胆な案を盛り込んだ党政治改革大綱を打ち出したんですね...
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