最新鋭のプラネタリウム装置の起動スイッチを押す関係者=大田市三瓶町、サヒメル
最新鋭のプラネタリウム装置の起動スイッチを押す関係者=大田市三瓶町、サヒメル

 島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)の大型ドーム内に最新鋭のプラネタリウム装置が設置され、同館で11日、リニューアル式典があった。より本物に近い美しい星空を体験でき、出席者は早速、没入感が向上した宇宙世界や迫力の映像を堪能した。

 プラネタリウムは1991年の開館から延べ140万人が利用する人気スポット。装置が老朽化し、大小約70個の投影レンズを付けた楕円(だえん)形の装置などの関連機材を、2億5300万円かけて整備した。光源に発光ダイオード(LED)を使い、奥行きのある天の川や、朝、夕焼けのグラデーションをこれまで以上に美しく表現できる。

 県や大田市の関係者らが出席した式典で、松尾紳次副知事が「宇宙に夢を抱く子どもたちへ素晴らしい贈り物になる」とあいさつ。7人が起動スイッチを押した後、雄大な三瓶山の自然や流れ星、解説付きの星空の映像が流された。東日本大震災に関する番組上映や復興支援コンサートもあった。

 この日は春の企画展「KAGAYA 星空の世界」も始まった。星座や神話にまつわるデジタルペインティングや世界各地の星空写真が目を引く。5月28日まで。
  (曽田元気)