イラク戦争開戦から20年。復興支援名目で派遣された陸上自衛隊員の心のケアを担った元医官のメモが明らかになった。相次ぐロケット弾や砲撃、温度計が60度超を記録する酷暑…。陸自幹部が「戦地に近い」と言う過酷な環境で現場が疲弊した姿が浮かぶ。21人が帰国後に自殺。精鋭部隊の心身はむしばまれた。安保政策の大転換で役割が変容した自衛隊員の心は守られるのか。
ロケット弾に「緊張と恐怖」 益田出身の元医官メモ 04年イラクで陸自隊員
「銃で自分を撃とうとも考えた」
ある隊員は体重が現地で10キロ減ったと打ち明けた。南部サマワに...