第三章 相国墜つ(十五) 「兄上、白(さ)湯(ゆ)でも呑まれてはどうですか?」  落ち着いたとはいえ、依然として宗盛の顔色は悪く、唇は乾いてひび割れている。 「ああ……そうしよう。誰か...