島根、鳥取両県境部を走る国道9号の渋滞緩和に向け、国土交通省が県境部の要衝となっている陰田町交差点(米子市陰田町)の右折車線延長などの改良に乗り出す。安来市方面から米子市方面への車の流れの円滑化に主眼を置き、効果を高めるため米子市街地2カ所の交差点でも車線を増やす計画。往来のストレスが減ることで、一体の生活圏、経済圏として両市の結びつきが強まりそうだ。
国交省倉吉河川国道事務所によると、安来市の強い要望が考慮され、2023年度予算で調査設計事業費1千万円を確保した。
陰田町交差点は安来市方面から山陰道米子西インターチェンジ(IC)方面に右折する車線を現状(約50メートル)の倍くらいに延ばす。右折待ち車両が直進車両を妨げないようにする。
米子城跡近くの久米町交差点は鳥取市方面への直進車線を増やす。現状は右折、直進・左折の2車線。米子駅前通りと交差する加茂町2丁目交差点は境港市方面への左折車線を増やす。現状は右折、直進、直進・左折の3車線。
改良完了時期は未定。
安来市にとって県境部の9号の渋滞緩和は長年の懸案となっている。県境部は中海の近くまで山がせり出す地形で、はざまに9号とJR山陰線が並行し迂回(うかい)路がない。数百メートル山側にある有料の山陰道を使わなければ、9号しかなく車が集中する。夕方のラッシュ時は米子市方面に向かう車の列が、3キロほど西の清水入口交差点(安来市島田町)付近まで続くという。
安来市は22年度、独自の調査事業で迂回路整備の可能性も探った。同市島田町で途切れる山陰道の側道を米子市まで延伸▽中海側に道の駅あらエッサ付近から県境部まで道路を新設|という2案を検討したが、ともに新規の道路建設のため事業費が数十億円と見込まれ、実現性は低いと判断。9号改良の働きかけを強めていた。
市都市政策課の岩崎幸志課長は「市民生活でも経済面でも効果は大きい」と改良着手を歓迎し、早期実現を求める考えだ。
(桝井映志)














