統一地方選で顕在化した日本政治の深刻な問題の一つは、投票率の低下である。前半戦の九つの知事選では46・78%、41道府県議選では41・85%であり、いずれも過去最低を記録した。後半戦でも、63市長選を除き、280市議選、55町村長選、250町村議選と、ことごとく過去最低を更新した。

 統一地方選での投票率の低下は、一過性のものではない。若干の上下の変化を伴...