ナイチンゲールの誕生日にちなむ5月12日の「看護の日」に合わせ、松江市立病院(松江市乃白町)で医師や看護師による手作りコンサートがあった。新型コロナウイルス感染拡大以降、4年ぶりの開催で、美しい音色が院内に響いた。
本年度入局した新人看護師のトーンチャイムによる「アメージンググレイス」や医師、看護師のチェロ、フルートによる合奏で「花は咲く」、いきものがかりの「ありがとう」などが奏でられた。来場者は体を揺らして聞き入り、最後は看護師らと一緒に童謡「ふるさと」を歌い、久しぶりの音色を楽しんだ。
がんを患い、緩和ケア病棟に入院する岩佐久美子さん(55)は「みなさんの温かい気持ちが感じられ、『ふるさと』では泣きそうになった」と感動した様子。市立病院の吉岡佐知子看護局長(55)は「久しぶりに喜んでもらえ、職員同士も音楽でつながり合えた」と振り返った。(古瀬弘治)