三十数年前、歴史地理学者の服部昌之さんから聞いた言葉が忘れられない。「これからの地理学は、花も実もある学問であってほしい」というものだった。「自然と人間の織りなすドラマを丁寧に描き、地域の人々に伝えていく」という意味なのか...